今回は内視鏡検査についてのご紹介となります。
内視鏡検査というと、人間ドックなどで使う胃カメラのイメージが強いと思われますが、動物病院で行う内視鏡検査は異物を飲み込んだ場合や消化管の状態を確認するためなどに用いられます。
異物を飲み込んでしまった場合に鉗子(異物を掴むようなもの)を取り付けた内視鏡を使うことで、手術でお腹を切らなくても異物を体の外に取り出すことができます。
人間の場合は、内視鏡を飲む際に吐きそうになることを抑えるために、局所麻酔をかけてから検査します。
しかし、動物の場合は人間のように我慢することが難しいため、全身麻酔が必要になり、場合によっては半日入院というケースもあります。
異物を食べてしまい、内視鏡を用いる例で、
・豆電池を食べたかもしれない
・梅干しの種を食べた
・おもちゃを壊して食べた
・靴下を食べた
などがあります。
また、下記のような症状で来院し、実は何か食べてしまったということもあります。
嘔吐が続いている
ウンチをしない
踏ん張っているがなかなかうんちが出てこない
当院では、内視鏡検査を行う際は、手術前には十分な術前検査を行い、的確な診断に基づいた治療方針を決定し、また、麻酔前から術後管理にかけて、細心の注意を払って安全確保に努めております。
上記の症状で何かお困りのことがありましたらお気軽にご相談下さい。